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映画の小部屋 以前見た映画インデックス
私が以前観た映画のうち、タイトルがさ行で始まる作品を集めました。ほかの映画レビューを観られる場合は、「映画の小部屋」メインページに戻って、他のインデックスを選んでください。
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2006年小雪の頃
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トゥモロー・ワールド
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評点
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映像の作りは丁寧な上に大胆
雰囲気はかなり抑え気味でありKi-Tsu-Ne好み
でも、ストーリーは・・・
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こんにちは、Ki-Tsu-Neです。
久しぶりに映画のレビューです。今回は「トゥモロー・ワールド」です。
いつもなら、ここでレビューする映画にまつわる話をだらだらと書き連ねる所ですが、今回は見終わった直後の感想で行きます。
映像は、最近ハリウッド映画辺りで流行っている派手なものでは無く、かなり抑えたものになっています。色彩は、カラー作品にも関わらず「モノトーン」という言葉が似合います。
けれども、雰囲気が地味なのにも関わらず、ディティールは相当に作り込まれており、ロンドンの様子などは、2027年頃には本当にこんな街になっているだろうと思わせるような作りになっています。
圧巻なのは、ラストの方で主人公達が戦場を駆け抜けるシーンです。主人公達が銃弾が飛び交う中をかいくぐる後ろから、カメラはひたすら彼らに張り付いて行きます。それは一度も別のアングルに切り替わることが無く、観る者には死線に立たされている緊張感を与えます。私自身はこういう映像は非常に好きです。すぐれた映像表現に興味のある方はぜひこの映画を観るべきでしょう。
しかし物語という視点でこの映画を見ると、説明不足の部分がかなり有り、それが非常に目につきます。映画宣伝でよく使われたあらすじは「西暦2027年、人類は子供が生まれない状況に見舞われ、絶滅の危機に瀕していた。そんな中、主人公は人類の未来の鍵となる少女を助ける事になる」というようなものでしたが、本編ではそのバックヤードになる話があまりにも薄く(至るところで暴動が起きているのは何故?反政府組織「Fish」って何をしてるの?等々)、お陰でいまいち話に感情移入する事が出来ませんでした。折角高い撮影技術で映像が作られたのに、話に説得力がないと台無しです。物語を作る事に興味のある方は反面教師としてこの映画を観るべきでしょう。
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備考
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出演 クライヴ・オーウェン/ジュリアン・ムーア/マイケル・ケイン
監督 アルフォンソ・キュアロン
2006年11月公開 米国/英国制作
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