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映画の小部屋 以前見た映画インデックス

私が以前観た映画のうち、タイトルがさ行で始まる作品を集めました。ほかの映画レビューを観られる場合は、「映画の小部屋」メインページに戻って、他のインデックスを選んでください。

た 〜 と
2006年小雪の頃トゥモロー・ワールド
2006年小満の頃ダ・ヴィンチ コード
2006年雨水の頃天空の草原のナンサ
2005年芒種の頃デンジャラス ビューティ2
2005年小満の頃ドッジボール




2006年小雪の頃 トゥモロー・ワールド
評点 映像の作りは丁寧な上に大胆
雰囲気はかなり抑え気味でありKi-Tsu-Ne好み
でも、ストーリーは・・・
フォロー こんにちは、Ki-Tsu-Neです。

久しぶりに映画のレビューです。今回は「トゥモロー・ワールド」です。

いつもなら、ここでレビューする映画にまつわる話をだらだらと書き連ねる所ですが、今回は見終わった直後の感想で行きます。

映像は、最近ハリウッド映画辺りで流行っている派手なものでは無く、かなり抑えたものになっています。色彩は、カラー作品にも関わらず「モノトーン」という言葉が似合います。
けれども、雰囲気が地味なのにも関わらず、ディティールは相当に作り込まれており、ロンドンの様子などは、2027年頃には本当にこんな街になっているだろうと思わせるような作りになっています。

圧巻なのは、ラストの方で主人公達が戦場を駆け抜けるシーンです。主人公達が銃弾が飛び交う中をかいくぐる後ろから、カメラはひたすら彼らに張り付いて行きます。それは一度も別のアングルに切り替わることが無く、観る者には死線に立たされている緊張感を与えます。私自身はこういう映像は非常に好きです。すぐれた映像表現に興味のある方はぜひこの映画を観るべきでしょう。

しかし物語という視点でこの映画を見ると、説明不足の部分がかなり有り、それが非常に目につきます。映画宣伝でよく使われたあらすじは「西暦2027年、人類は子供が生まれない状況に見舞われ、絶滅の危機に瀕していた。そんな中、主人公は人類の未来の鍵となる少女を助ける事になる」というようなものでしたが、本編ではそのバックヤードになる話があまりにも薄く(至るところで暴動が起きているのは何故?反政府組織「Fish」って何をしてるの?等々)、お陰でいまいち話に感情移入する事が出来ませんでした。折角高い撮影技術で映像が作られたのに、話に説得力がないと台無しです。物語を作る事に興味のある方は反面教師としてこの映画を観るべきでしょう。

トゥモロー・ワールド(公式HPはここ


備考 出演 クライヴ・オーウェン/ジュリアン・ムーア/マイケル・ケイン
監督 アルフォンソ・キュアロン
2006年11月公開 米国/英国制作


2006年小満の頃 ダ・ヴィンチ コード
評点 小説を読んでから映画にする方がいいと思うが
原作は電話帳みたいのが上下に分かれているし
カトリック教会が大騒ぎしたのも解らないでもない
フォロー 「ダ・ヴィンチ コード」は、2003年に発表され、全世界で4900万部、日本国内でも400万部売れた大ベストセラー小説です。話は(私は噂でしか知りませんが)レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画に隠されたイエス・キリストの秘密を解明するという物です。

この小説は早速映画化され、この程(2006年5月)、全世界で封切られました。封切り前はこの作品に対する非難や注意などが、何故かキリスト教関係者より多く出されました。国民の大半がカトリック教徒であるフィリピンでは公開が当面見送られた程です、そのせいか海賊版DVD相当売れたそうです。(私はもののけなのでこんな騒ぎはどうでもいいのですが。)

実際に見た印象は、題名に「ダ・ヴィンチ」と入っている割にはダ・ヴィンチのイメージがありません。
最後の晩餐に描かれたキリストに関するメッセージについては詳しく語られていましたが、それ以外ではダ・ヴィンチが出てくる必然性が余り感じられませんでした。原作のボリュームがあるとシナリオ化する時に話がかなりカットされるのは良くある事ですが、おそらくこの作品も細かなエピソードは幾つか取り除かれたのでしょう。原作を読んでいないので推測で書いてしまっていますが。

しかし、キリストは神の子である事がそんなに大切な事なのでしょうかねぇ?「キリストは神の子か人の子か?」という議論は遙か昔に行われたのは、高校くらいの教科書にも載っている程有名な事ですし、「神学」などという「神は存在する。聖書にある事はすべて真実である。キリストこそ神の子である。」が前提として成り立っている学問も存在しますし。欧米ではキリスト教が思想において日本人が考えているよりも遙かに大きい影響力を持っていると言われています。でも、Ki-Tsu-Neは「奇跡を振りかざす奴にゃあロクなもんがいねぇ」とついべらんめぇ調になってしまいます。私の場合は人間と違い、もののけなので、神様を信じる為の脳みそも仕掛けも無いから(犬猫は胸元で十字を切らないのと一緒です)平気でこんな事を書くのでしょうが。

あんまりこんな事書いているとファンダメンタリストな方々刺されてしまうかもしれないので、映画の話に戻って・・・。やっぱり分厚すぎる原作を元に映画化をしたせいか、ちょっと消化不良な所も出てしまいました。トム・ハンクス扮する主人公のラングドン教授ですが、いろいろと設定が有ったのでしょうが、印象が今一薄くなってしまいました。トム・ハンクスが演じる理由が全く感じられません。反対に、キリストの謎を長年追い続けていたティービング氏は「頑迷な英国人貴族」らしさが有って非常に良かったと思います。

謎解きものの映画には良く有る話ですが、この作品もその謎を追う所々で突っ込みを入れたくなる箇所が幾つかありました。まあ、これは原作の有る映画の宿命という事にしておきましょう。

Ki-Tsu-Neが思うこの映画の楽しみ方は、「とりあえず映画を見る、その後原作を読んで映画の足りない所を補完する」のが正しいのでは無いのでしょうか?原作を読んでいない私がこんな事を書くのもおかしいかもしれませんが。でも、多分私もそうするでしょう。
あと、この映画は、その出来よりも、各国のキリスト教関係者がわざわざ「これは作り物です」声高にしてコメントを出していた事の方が私にとって興味深かったです。

最後に。ビネガーって、どの程度の期間使えるんでしょうかね?

ダ・ヴィンチ コード(公式HPはここ


Amazon.co.jpより

ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダン・ブラウン


価格: ¥1,890(税込)
1500円以上国内配送料無料でお届けします!
詳しくはこちら代金引換もご利用できます。

発送可能時期:通常24時間以内に発送

備考 出演  トム・ハンクス/オドレイ・トトゥ/イアン・マッケラン/ジャン・レノ
監督 ロン・ハワード
2006年5月公開 米国制作


2006年雨水の頃 天空の草原のナンサ
評点 ドキュメンタリー仕立ての映画です
青空と緑が美しい
モンゴルの子供達は逞しい
フォロー この映画を制作した国は、ドイツという事になっていますが、この映画の監督はモンゴル人。ロケ地もモンゴルの草原。さらに俳優も本当の遊牧民の方がされている事を思うと、この映画はモンゴルの映画と言っても良いでしょう。

この映画には一応ストーリーは有るのですが、それは遊牧民達の日常生活をそのまま映し出す風情のもので、半ドキュメンタリー仕立てとなっています。
物語の主人公は「犬と子供」が主人公ですが、邦画のような観客に媚びた事はさせてませんので、この先進国日本でヒネてしまった方々にも十分に楽しめます。

物語の背景には、モンゴルのステップ(草原)に住む遊牧民の一家の日々の暮らしと、その中で時々垣間見られる現代社会とのつながりをが描かれていて、結構興味深い物を感じました。

えーと、この書き込み、実は映画を見てから3週間以上も過ぎているのです。いえ、別に映画の内容が薄かったからではなく、いろいろと考える所は有ったのですが、ちょっと、それがなかなかまとまらなく、結局何も書けなくなっていたのです。でも、このまま書かないのもどうかと思うし、この映画はどうしても紹介しておきたいので、ここからは駄文をだらだらと連ねる事にします(いつも駄文を書き続けているという指摘は無視)。

この家族の赤ん坊、えらいもの触り倒しているなぁ。日本のお母さんなら慌てて止めさせているだろうけど。いや、危ない物は絶対に触らせないようにする日本の方が神経質過ぎるのかも知れません。

この遊牧民の家族が別の放牧地に移動する時に、道の向こう側から選挙カーがやってくるシーンが有りましたが、生活支援などのサポートも無く、厳しい自然に立ち向かっていく人たちに向けて投票をお願いする所は何だか滑稽でした。でも、彼らの生活の中にも近代化がおよんだお陰で教育が充実して来たと聞くと、近代社会というのもあながち悪くも無いようです。

澄み渡る大空と、一面に広がる草原。言い古された台詞ではありますが、やはりモンゴルの自然は素晴らしい。単にモンゴルの風景を楽しむためだけにこの映画を観る価値が有ります。じっと観ているだけで、移り住んでみたくなります。これで、冬はマイナス30度までになりさえしなければ移り住んでもいいんですけどねぇ。

最後に。金物は丈夫で長持ち。

天空の草原のナンサ (公式HP)

備考 出演 遊牧民の一家/犬
監督 ビャンバスレン・ダバー
2005年12月公開 独国制作(撮影はモンゴル)


2005年芒種の頃 デンジャラス ビューティ2
評点 「ふんがふんが」は今回も炸裂
前作よりも印象は薄いなあ
まあ、普通のコメディだな
フォロー サンドラ・ブロックと言えば、10年ほど前、キアヌ・リーブスとの共演で話題になった「スピード」で名を馳せ、それから4〜5年ほどはラブコメディ系の映画で活躍していました。その後、暫く名前を聞かないなと思っていたところ、突然4年前('01年)に「デンジャラス ビューティ」というコメディ映画を引っ提げて戻って参りました。前作は色気全く無し・男勝りの女性捜査官が、爆弾魔を追う為にミス・アメリカ選考会へ潜入するというもので、サンドラ・ブロックのふんがふんが な魅力が炸裂していました。
そして、この程、そのパート2が封切られました。

前作は背景が「ミス・アメリカ選考会に潜入する」だったので、話がいろいろ広がる余地が有りましたが、今回は誘拐された「ミス・アメリカ」を救出するというお話でした。実はもうこのくらいしか思い出せません(紹介する気あるのか?)
もっとも、この映画を解っていて見に行く人はストーリーよりも、サンドラ・ブロック様の「ふんがふんが」な魅力を堪能したいと思うでしょう。そう、今回もふんがふんがです(満足)。

私は年を取っているだけで英語など全く出来ないので、映画が吹き替えか字幕かというコダワリは有りません。しかし、この作品は字幕を強くおすすめします。みなさんも「ふんがふんが」をお楽しみください。

デンジャラス ビューティ2
 (英語版しか無いのですが公式HPはここ

備考 出演 サンドラ・ブロック/レジーナ・キング/ウィリアム・シャトナー
    ヘザー・バーンズ
監督 ジョン・パスキン
制作 サンドラ・ブロック(最近自分で制作してるの多いみたい)/マーク・ローレンス
2005年5月公開 米国制作


2005年小満の頃 ドッジボール
評点 ベン・スティラー面白い
お下劣のストライクゾーンは広めに取って
アメリカ映画らしいアメリカ映画
フォロー Ki-Tsu-Neです。
今年のGWはどういうわけか沢山の映画を観ました。今の段階でまだこのHP上で紹介していない映画はこんな具合です。

・ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月
・レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
・インファナル・アフェアIII 終極無間
・時計仕掛けのオレンジ(DVD)

あと、すでに紹介した分も含めて3週間程度で8本も見ていたとは。映画ファン(マニアとまでは行かない)を自認しているKi-Tsu-Neですが、最近ちょっと異常です。でも、今回は他の作品を差し置いてでも「ドッジボール」を紹介します。理由は、みんなからすぐに忘れられるだろうから。

まず、この映画で一番目立ったのは悪いスポーツジム代表役の「ベン・スティラ」です。ベン・スティラと言えば、キャメロン・ディアスの出世作となった「メリーに首ったけ」での相手役として有名です。彼の演ずる役は一言で言うと「とほほな人」が多いのですが、今回は一転してやり手の悪い奴を演じてます。でも、一皮剥けると「やっぱりとほほ」なのですが。

この映画、一応「スポーツ物」なので、当然ながら定番の「主人公が挫折」するシーンが有ります。夢破れた主人公はラスベガス空港のバーで一人うなだれながら帰りの便を待っています。ああっ。
しかし、そんな主人公の隣にある人物が座り、主人公を奮い立たせます。そして、主人公はもう一度やり直そうと席を立ち、試合会場へ向かっていきます。お決まりの風物ですね。
でも、慰め役の人が「ランス・アームストロング(どんな人かはぐぐって見てネ)」というのは相当卑怯なんじゃ無いでしょうか。
まあ、これならたとえ死人でも「もう一度頑張ってみよう」と思わされてしまいそうです。

ベン・スティラの怪演のお陰か、主人公の影が非常に薄かったです。主人公に限らず、大半のキャラクタは、ベン・スティラに食われちゃっています。でも、この作品のラストを見ていると、「人間、目立たなくてもネチッこく生きていくべき」(私はもののけですが)だなとも思いました。

エンドクレジットまで付き合っていると、一番最後にベン・スティラが吠えます(なかなかいいこと言ってます)。でもこんな映画作っておいて一番最後に彼があんな事をぶちまけるのはど〜なのかな〜と気になってしまいました。

ドッジボール (公式HP)

備考 出演 ヴィンス・ヴォーン/ クリスティーン・テイラー/ベン・スティラー
監督 ローソン・マーシャル・サーバー
2005年4月公開 米国制作
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